令和3年2月28日(日)励みになったお手紙
実習生の方から頂いたお手紙のことです。実習期間が10日間という短く、限られた時間ですが、そのなかで本園が大切に育んでいる保育・教育について、真摯に語ってくださっていることに、すごく、有難い気持ちになりました。もちろん、お礼状ですから、褒めていただくことが基本じゃないか、と言われれば、それまでですが・・・。いわゆる大学事務局からの礼状用ひな型の手紙文に頼らず、自分の言葉で綴っておられるのです。
「一日保育体験」という本園の事業があります。例年は年度当初から始めていた事業ですが、コロナ自粛のために実施できていませんでした。本年度途中からでも始めようと、保護者様宛に通知文を出しました。ところが、コロナの感染状況が芳しくない方向に行って、さらに、保護者様から不安のお声をいただくなどの理由で、改めて実施見送りの通知文を出した今年度の「一日保育体験」事業となりました。保育者一同、みんなが実施したかったのです。同じ思いでした。何故か?これはわたくしの思いですが、一人でも多くの人に若い保育者がベテラン保育者の支援、見守りを受けて、コロナ禍で一所懸命に、汗だくになって、時には、夏の園庭で呼吸がしづらいマスク着用の中で子どもと向き合っている姿をみていただきたかったのです。(ちょっと大げさかもしれません。ごめんなさいですが、マスクをして夏の暑い日に運動をする事はなかなか経験が乏しいです。加減がわかりません。)拙いけれど、懸命な保育者の姿をご覧いただいて、ご批評を賜りたかったのです。そして、一番重要な保護者の方とマンツーマンで、膝を交えて子どものことを語り合いたかったのです。保護者アンケートで、残念だったというお声をいただきましたが、わたくし共も非常に悔しい、残念な出来事でした。このような中で、本園の保育の現場を体験された第3者の方からいただいた貴重なお声だから、心から嬉しく思いました。ありがとうございました。お手紙の一部分を紹介させていただきます。
「短い期間ながら、実際の保育現場に立ったことで、子ども一人ひとりに適した関わり方や配慮方法があることを知ることができました。特に、先生方の子どもたちに対する声かけで、子どもが自分の思いを言葉で伝えられるよう気持ちをくみ取り援助をするのではなく、「先生はどうしたらいいかな」と声をかけ、子どもから思いを聴いて援助をされていたり、子どもたちが遊びに集中できるよう必要以上に声をかけずにそばで見守るなど、その子どもに向けたねらいや思いが込められたかかわり方をされていたことが印象に残っています。実習を通して教えていただいたことを忘れず、子ども一人ひとりに寄り添い、子どもの成長や発達を支えられる保育者になれるよういっそう努力をしていきたいと思います。」
ありがとうございました。日曜ににブログを更新するのは、昨年のドイツからの更新以来かもしれません。お付き合いいただきありがとうございました。明日は、大津まで終日の出張の為ブログは更新いたしません。どうぞよろしくお願い申しあげます。